日本酒できるかな その1 ~杜氏との出会い~

「センパイんとこの蔵で日本酒作らせてもらえませんか」

という電話をさせてもらったのはもうずいぶん昔の話。



「おお~ほんまか~。ええよ~来てくれりゃあ~」

といいながら快諾してくれたのはI野さん。板野酒造場の専務でありながら自らも杜氏を勤めるお方だ。(全く伏字になってなくてスミマセン)


I野さんとの出会いは大学時代。
当時県人寮に住んでいたなかやんの先輩にあたる。


I野さんは、近所の住民から「高輪動物園」と揶揄されるほどの無法地帯であった県人寮の中でもひときわワイルドでひときわ蛮猛であったことで勇名を馳せたバーバリアンであった。

また、己のファッションにも相当なこだわりを持っておられ、寮内のコンテストにおいて何度もベストヌーディスト賞を受賞したほどのダンディでスタイリッシュな裸族でもあらせられる。


I:「なんなら~!!この紹介文は~!!」

失礼、大変後輩思いの素晴らしい裸族である。

I:「フォローになっとらん!!」



そんなI野さんの人となりを表す痛々しいほどの痛快なエピソードは枚挙に暇がないのであるが、そんなことはとてもここでは公表できない。



話が横道にそれてしまった。
I野さんの人となりはさておき、酒作りに話を戻そう。

I:「さておくな!!」


なかやんが酒を造るといってももちろん自分自身の酒を作るわけではない。
板野酒造場の酒「きびの吟風」をつくるお手伝いをさせてもらおう、というわけだ。

ま、杜氏見習体験ってとこですね。



このきびの吟風。

全国区では全くの無名ではあるが、I野さんが杜氏になってからというもの何度も試行錯誤を繰り返し、お世辞抜きで相当旨い酒になっている。いや、ホントに。
特に純米酒の旨さは筆舌に尽くし難く、ぬる燗で飲むには最高にオススメ。

吟醸より純米に特徴が出てますね。雑味はないのにどっしり一本芯が通った力強い味。
ちょっと味の濃い目の料理にも力負けせずにしっかりと受けとめてくれそう。


全国鑑評会でも何度も金賞を受賞し、中国地区での首席に輝いたこともある堂々たる実力派の酒だ。



な:「え~っと、これくらい書いとけばいいですかね?」

I:「無名は余計じゃあ!!」




せっかくお手伝いさせていただくのだから少しばかりじゃつまらない。
ちょっと長めに蔵の中に入り、日本酒についてもしっかりと勉強をしたい、というのが今回の趣旨。

「夏子の酒」を読みながら日本酒の造り方について勉強をし、虎視眈々と長期休暇の計画を練っていた。

そしてこの冬会社から長期休暇をいただける目処も立ち、無事に板野酒造へ修行へと旅立ったのであった。


I野:「あれ?そういやあ、おめえ長期休暇やこ取って家族はどしたんな~?」

・・・失礼。波乱万丈な修行生活がスタートしたのであった。
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by umanichi | 2009-02-10 08:26 | 大人のできるかな  

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