ごぶさたしとりました。なかやんです。
しばらく風邪をひいとりまして。
更新が出来ない毎日が続いておりました。
さてさて、久々記事は京都旅行の最終章「要庵西冨家」のご紹介。
錦市場のちょっと北側あたりに位置する素晴らしい名旅館に泊まってきました。
ロビーにはどでかいワインセラーがあり、ボサノバが流れる空間は和風でありながら大変モダンな雰囲気。ここでお茶飲むだけでも大変くつろげます。
部屋から眺める庭も手入れが行き届いており実にいい感じ。
お風呂から上がったところでお待ちかねの料理です。
まずは八寸


上側の写真の柿に似せた食べ物。これは卵黄の味噌漬け。
卵黄の味噌漬けは何度も食べたことあるけど、この味噌漬けは今まで食べてきたものとは次元が違ううまさ。
めっちゃフレッシュなのにしっかり固まっていて味は濃厚。だけどそんなにしょっぱくない。目からウロコが何枚も剥がれ落ちるような感覚。
のっけからすごいもんが出てきました。期待は高まります。
お吸い物
「お豆腐を月に見立てました秋の吸い物でございます」と供される。
実は海苔の下にはウニと松茸が隠れているのだが
そんなことは一言も言わない。
それもそのはずこの吸い物、ウニもうまい・松茸もうまいのだがなにより美味しいのはこの出汁なのだ!
めちゃめちゃクリアで研ぎ澄まされた旨み。
出汁をすすった瞬間「なんじゃ!このウマさ!!」と全身に衝撃が走り、その後体中にじんわりとシアワセが広がっていく。
これ飲んだとき、四万十川の鮎食べた京極はん状態になっちまいました。
なんちゅうもんを食わせてくれたんや・・・。
涙腺がゆるんでしまうその気持ち、わかる、わかるよ京極はん!
あー思い出しただけでもヨダレが・・・
また飲みてー!
お刺身 鯛とカツオ
鯛を見ると何かが巻いてある。
パクリと食べるとめちゃめちゃ濃厚な旨み。
ほほう、アンキモか何か巻いてあるのね。
カワハギの肝かな。それとも鯛の肝か?
と刺身をペロリとめくってみる。
・・・中にあるのはあさつきだけ。
あれ?じゃあこの旨みは?
何か別の仕事してるの?
仲居さんに聞いてみるとなんとこれ鯛でネギ巻いただけ。
えええええ????
こんな濃厚な味の鯛っているの????
すげえええええ!!
旨い!旨すぎる!!!
はっきり言うて鯛の刺身なんて侮ってました。
美味しい鯛ってこんなにもすごい味になるんだ・・・。
今日は目からウロコが落ちまくる。
すごい、すごいぞ!要庵。
焼き魚 グジの柚庵焼き

あえてウロコは残したままのグジ。
これ食べて目のウロコ補給しろってことかなあ。
身はしっとり、皮はぱりっぱりでめっちゃうまい。
ああ、シアワセの波状攻撃。
蒸し物 すっぽん煮こごりのあんかけ湯葉包み

こ、こんな贅沢な食べ物がこの世に存在しようとは・・・。
旨い、旨すぎる。
こんな旨いもん食べたらもう人生思い残すことはないかもしれんな・・・。
もちろんあんまでヌカリのない旨さ。
むかごおこわ

素朴でほっとする味。
ホントこの国に生まれてよかった。
ナショナリズム万歳だ。
いや、この旅館ほんっっっっとすごい。
安い宿ではないけれど、ここのご飯食べに来るだけでも泊まりに来る価値充分にある。
個人的には美山荘より好きかも。(あっちはちょっと人里離れすぎてますからね。まあそこが魅力的だったりもするんだけど。)
間違いなく今年のフードオブザイヤー入賞するだろう。
いや、もしかしたらなかやんのフードオブザライフになるかもしれん。